台湾安倍晋三友の会から第1期奨学金を給付された日本人留学生の一行21人は1月4日、産経新聞台北支局の矢板明夫支局長、同会CEOの葉建揚氏と共に台南市を訪れ、市庁舎で趙卿恵副市長と面会しました。趙副市長は、留学生にエールを送るとともに、台南の名所やグルメなどを紹介し、「台湾に留学している間に、あらためて台南へお越しください」と呼びかけました。
同会は故安倍首相の理念を継承し、日台関係を強化することを目的に、2022年10月11日に有志が台北市で発足させました。日本の知台派を育成することを目的とした奨学金制度を設けており、日本人の台湾留学を支援しています。初代会長は前立法委員（国会議員に相当）の陳唐山氏が務めています。
奨学生らは趙副市長と意見交換をし、中山尚彦さんは、烏山頭ダムを見学して初めて八田与一技師のことを知ったといい、百年以上続く日台間の友好に感動したと述べました。今回初めて台南を訪問したという吉中悠乃さんは、台南のグルメや気候に好印象を持ったとのことで、日台間の友好に尽力したいとコメントしました。
趙副市長はまた、同会と矢板支局長に対し、日台友好への日頃の支援に謝意を伝えました。趙副市長は、新型コロナウイルスによる感染症が拡大していた時期に、台湾と日本が相互にワクチンやマスクなどの物資を提供し合ったことや、故安倍首相が述べた「台湾有事は日本有事」の発言によって、台湾の国際的な地位の向上が図られたことなどを取り上げ、「日台友好は今後、さらに強まると思います」と述べました。