日韓両国で人気が高まっている台南産マンゴーのトップセールスとして、台南市の黄偉哲市長はこのほど相次いで両国を訪れ、ハイエンド市場を意識したスーパーでPRしたほか、ネット販売のライブ配信に出演して売上アップに一役買いました。台南では、肥培管理を徹底して高品質な愛文マンゴーを栽培し、トレーサビリティにも取り組み、安心しておいしく食べられるマンゴーを生産しています。黄市長は「台南産マンゴーの品質が認められ、日本のハイエンド市場に参入することができた」と喜びを隠さず、今後さらにパイナップルやブンタン、果肉の赤いドラゴンフルーツなど、台南産のフルーツやその加工品の輸出拡大に意欲を示しています。
黄市長は、高品質な厳選品を取り扱うスーパー「クイーンズ伊勢丹」の品川店で台南産マンゴーの販売記者会見に出席し、別の1店舗では試食品でPRを行いました。「クイーンズ伊勢丹」は、主に高級住宅街やグループの直営百貨店内に展開し、厳選した商品を取り扱っています。今回は玉井聯興青果生産合作社が生産した台南産マンゴーが取り扱われたことで、台南産マンゴーの品質が高いレベルにあるということが証明されました。
続いて、韓国最大のライブコマースサイト「カカオ・ショッピング・ライブ」（Kakao Shopping Live）のライブイベントにも出演したところ、用意された1.5キロ詰めと2.5キロ詰めの贈答用愛文マンゴー計5トン分が18分間で売り切れとなりました。去年は40分間で3トン分を完売しており、今回は売上、勢いともにこれを上回りました。
近年、韓国ではマンゴー人気が高まり、コロナ禍以降はライブショッピングサイトが主要な販売チャネルとなっています。黄市長はこうした流れに乗る形で、去年、台湾の地方自治体としては初めて韓国最大のライブショッピングサイト「Kakao Shopping Live」と提携し、台南産マンゴーの韓国向け販売チャネルを開拓しました。ソーシャルメディアの台韓交流プラットフォームでは、黄市長がライブ出演時に韓国男性風のメイクをしていたことが話題となり、韓国での台南人気を向上させることにつながりました。
黄市長は今回、マンゴーを切って味わう食べ方のほか、ジュースやかき氷など、多彩な楽しみ方も紹介しました。マンゴーをカットする場面では、果汁がたっぷりとあふれ、このときの同時視聴者数は延べ26万6000千人を超え、去年の延べ10万人を上回りました。また、総視聴者数は延べ200万人を超え、去年の延べ50万人を大きく上回りました。