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第10回日台交流サミットが台南で開催 黄偉哲市長は次世代の交流推進を表明

  第10回日台交流サミットが7月29日、台南市内のフォルモサヨットリゾートで開催された。日台双方ともに参加者数は過去最多を数え、頼清徳総統はビデオメッセージで「日台が相互に重視していることを表している」と指摘した。台南市の黄偉哲市長は若者たちの教育交流を推進する考えを示し、「日台の友好を次の世代にも根付かせたい」と表明した。会場では「陣頭」と呼ばれる特徴的な技芸のパフォーマンスが披露されたほか、ナノ技術によるスプレーでカラーリングされた胡蝶蘭も注目を集め、台南が誇る伝統とテクノロジーが10回の節目を迎えたサミットに彩を添えた。

  日本からは3人の衆議院議員のほか、20の都道府県議会、27の市町村議会、3つの地方自治体、18の民間友好団体から計433人が参加した。台湾側は、立法委員(国会議員相当)の郭国文、林俊憲、頼恵員の各氏、台南市議会の邱莉莉議長、林志展副議長と議員多数、台湾日本関係協会の蘇嘉全会長、台南市台日文化友好交流基金会の郭貞慧栄誉董事長、台湾各地の県市議会議員らが出席し、15の県市議会の正副議長と議員計138人、7つのグループの計20人が参加した。参加者数は日台ともに過去最多となった。

頼清徳総統は、「サミットに出席した日台の来賓に歓迎の意を表するとともに、日台交流のプラットフォームが10回という里程標を刻んだことに喜びを表したい。また、日本の皆様には、先週台湾を襲った台風3号の被害に関心を寄せていただいたことに深く感謝している。今年は台南400という歴史的な節目に、日台交流サミットが初めて台南で開催され、参加人数は過去最多を数えた。これは日台が互いを重視していることの現れである。日本からの来賓の皆様には今回の台湾での滞在を通して、より深く台湾を愛していただけるものと思っている」とのビデオメッセージを寄せた。

  黄偉哲市長は「台南400の節目に、台南で「日台交流サミット」を開催できることを心から嬉しく思う。日台間では長年、相互訪問や、震災やコロナにおける支え合いを通じて友好を積み重ねてきた。今後も、より多様な分野で交流が持続的に展開していくと思っている。日本からの来賓の方々には、台南400の歴史と伝統、イノベーションのエネルギーを感じてほしい。今後は公的な交流のみならず、教育を通じた若者たちの相互訪問も推進し、日台の友好を次の世代にも根付かせたい」とあいさつしました。

  台南市議会の邱莉莉議長は「台南市議会の邱莉莉議長は、日台交流サミットは日台の地方議会と議員が交流する重要なプラットフォームであり、台南で第10回サミットが開催され、台湾の都市外交に尽力できるのは光栄である。」とし、台南宣言を採択し、『台湾は日本を、日本は台湾を必要としている』、『民主、平和、繁栄、持続可能性、互助は、常に日台共通の価値である』と掲げ、ともに東アジアの安定を維持し、台湾が国際舞台で発言できるように尽力していく」と述べた。