2024総爺和風文化祭―群馬県伝統工芸特別展が9月29日午後、麻豆総爺芸術文化センターで開幕しました。12年目を迎えた今年の和風文化祭では、台南市の招きで群馬県から11種類計57点の工芸品が出展され、桐生織の和服ショーや高崎だるまの絵付けなど実演や体験型イベントが用意されています。台南市の黄偉哲市長は式典に出席し、和風文化祭を通じて台日文化交流がさらに深まると期待を示しました。
黄偉哲市長は、「台南と日本は関係が深く、友好都市関係も充実している」と述べ、2016年の台湾南部地震で日本側から寄せられた心遣いや、新型コロナウイルスの流行期に、日本側がワクチン、台湾側が医療用の手袋やマスクを供与し合った経緯に触れながら、「素晴らしい友好関係がある」と話しました。
今回の総爺和風文化祭では、桐生織の和服ショーや「桐生八木節」のステージ、沼田市の老神温泉大蛇まつりで行われる大蛇のみこしの練り歩き、だるま職人による実演などが行われるほか、高崎だるまや「ぐんまのこけし」の絵付け、浴衣体験など体験型イベントが用意されています。開幕式で披露された老神温泉の大蛇は紅楼で展示され、見どころのひとつとなっています。また、台南の地元グルメと文化クリエイティブの業者28社も参加しています。
台南市政府によると、群馬県との間には縁があり、群馬県みなかみ町役場が2013年から9年間、職員を台南に常駐させて安平の市政センターで執務を行い、2013年12月には、台南市とみなかみ町の間で友好都市協定が締結されています。また、群馬県出身の羽鳥又男氏は1942年から台南市長を務めました。羽鳥氏の在任期間はちょうど第二次世界大戦の期間でしたが、羽鳥氏が赤崁楼の修復に尽力したことから、台南市は現在、歴史的に貴重な古跡を保存することができています。
2024総爺和風文化祭―群馬県伝統工芸特別展は9月27日から12月15日まで開催され、参観時間は午前9時から午後5時までとなっています。日本文化が大好きというみなさん、この貴重な機会にぜひお越しください。